フォーツリーズへ凱旋

会社名は代表の私が生まれた街の名前、葛飾区「四つ木」。
高校を卒業して、他の地域に住むようになり長男でもないので、もう帰らないだろうから育った街、自分のアイデンティティーを育ててくれた街を忘れないようにと命名した会社名、フォーツリーズ。

実家は父がかつて試作品を成型する町工場を営んでおり、時代の流れとともに需要がなくなり、と同時に父も亡くなりその工場は兄がひっそりと趣味などに使っていた。

3年前からFC加盟した「コンパスウォーク」の加盟説明会で、担当の半田さんが「コンパスウォークを始めるにあたり辞めない理由を考えた方が良い」とのことだったので、まだ元気な母にやがて通ってもらいたい。という想いでコンパスウォークを始めた。

早速その話を実家に持っていき、使わない工場をデイサービスに利用しないか?と持ち掛けたが、あまり良い返事を貰えなかったので、隣の区、足立区に1店舗目を開設した。
使わない機械類とは言え、亡き父が命を懸けて使っていた機械や工場そのものには想い入れもあるし、有効利用は分ってはいるけど「はい、どうぞ」とは即答はできないはず。
まずは、実績を作ることから始めることにしよう。

2022年に入りしばらくすると、実家から「あの話の件だけど、、」と連絡があった。
工場をリニューアルし、デイサービスに使って良いというものだ。
実家にも貢献できるし、生まれ育った街にも貢献ができ、会社名を付けた時から14年が経過するが、この時の為にこの名前を付けたのではないかと思うぐらい、点と点というか、何かが繋がった気がする。

早速、設計士さん、内装屋さんと工場を調査し、どれぐらいの規模の店舗ができるかを見に行った。
実家の1階にある工場に入るのは何十年ぶりだろうか。
子供のころ使っていた学習机が工場で再利用されているのを見て、そのころの記憶がどんどん蘇る。

今はとても寂し気な工場の空間だが、今年からは笑顔や活気のある空間にしていく。
40年以上経ったこの建物にまた活気が戻ってくると思うと興奮が止まない。

2022年12月にオープンするコンパスウォーク四つ木(半日型)は弊社で4店舗目のデイサービスになる。
会社のミッション「無用な痛みと悲しみの無い世界を創る。」をここでも実現していく。

この記事を書いた人