敬護事業

敬護（けいご）って何だ？

「自分の家族だったら」を体現するのが、「敬護」であり、私たちが目指す世界。

介護業界は決して綺麗ごとではない。働くスタッフも介助で腰を痛めたり、意思疎通が難しくなった利用者の方々のケアで精神的にも負担が大きい。
一方、我々の大先輩である利用者の方々をモノのように扱ったり、意思疎通ができないことを利用し、小ばかにしたり、入浴の際に男女構わず裸で並ばせたり、そんな施設が未だにあると聞く。

もちろん、重度の介護施設においては認知が進んだ利用者の方に暴言や暴力を浴びせられたりしている現場もたくさんあるのも現状。「シニアの誇りを護って敬う」なんて、綺麗ごとはそんな現場からすると、鼻で笑われてしまうかもしれない。
でも、だからと言って大先輩であるシニアの方がそんな目に遭っていいとは言えないのではないだろうか？

もし、自分の親や祖父母がそんな介護施設で、尊厳を奪われるようなことがあったら、誰でも嫌なはず。
さらに、将来自分がそんな目に遭うのも絶対に嫌だ。
大変な世界だから全部がそれで仕方ないのではなく、可能な限り綺麗ごとを実現できる場所があるはずだ。
少なくともデイサービスではそうであるべきで、機能的にどんどん機能が低下しているシニアの方が、少しでも自分で何かができるようになり、誇りや尊厳を取り戻し、認知が進む時計をできるだけ遅らせることができるはず。
「自分の家族だったら」を体現するのが、「敬護」であり、私たちが目指す世界。

コンパスウォークの想いは「シニアの尊厳を護る」こと。

一律の機能訓練ではなく、個別にすることでその利用者の方々の機能のどこにフォーカスして、どんなリハビリをしていくのかを見極めます。
例えば歩行が困難であれば、筋肉なのか、骨なのか、それとも姿勢なのかによって、アプローチは異なり、マッサージだけでは機能回復しないのは当然です。

少しでも歩けるようになることが目的であって、メニュー通りの訓練を行うことが目的ではありません。
また、やりたくないメニューの押し付けもしません。
男性の利用者様に多いのが「女性に交じってお遊戯みたいなことはしたくない」という方も多いと聞きます。
「個別」だから、利用者様に適切なメニューを行うことで、コンパスウォークは男性の利用者様が多いのも特徴です。

「敬護」を言葉だけでなく体現できるよう日々磨く。

私たちのデイサービスには理学療法士、作業療法士、柔道整復師などの身体のプロがおります。
しかし、いくら優れた技術を持っていても、そのマインド（心）が伴わなければ意味がありません。

異なる技術者がいる職場は「私の仕事はここまで」というような縦割りになりがちですが、そうならないよう、価値観を揃え、マインドを磨く勉強も欠かせません。
また、利用者の方々はデイサービスに通うことはそのほとんどを税金で賄われていることを知っているので、ただでさえ恐縮していることが多く、それに甘んじて我々が上から目線になってはなりません。

介護業は究極のサービス業であると我々は考え、利用者様はお客様というマインドを大切にするため、店舗では定期的に「勉強会」を開催し、介護・リハビリ技術以外の学びを行い、「敬護」を言葉だけでなく体現できるよう日々磨いています。

デイサービスは入口に過ぎません。

同エリアに数店舗のデイサービスを創ることで、次のステップとしては、その利用者の方々に生活の質向や安心・安全な生活を送っていただけるような事業を展開します。

訪問看護、訪問介護、介護タクシー、リハビリ機器レンタルなどの介護サービスはもちろんのこと、カラオケや喫茶店、美容室や美味しいパン屋さん、旅行サービスや移動式スーパーなど、主体性を持って楽しむ生活を送ってもらえるような生活圏の事業を創るのが我々の目的です。（コンパスビレッジ構想）